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【はるかside】





ニューヨークアート


私は一つの雑誌を見ていた。


ここは本屋だ。


明後日、
彼の親友と婚約者の人が

遊びにくるという。



彼が今日は
仕事が早く終わるというので

そのときに出す
料理の材料を彼と買うために、
待ち合わせをしているのだ。




ああ、いいなぁ。


その雑誌を見ながら、
早くニューヨークに
行きたいと思った。

まだ、
彼には言い出せていないけど

お金が溜まったら、
渡米するつもりだったのだ。


そのために、
大きなお金が必要だった。

向こうでバイトをするにも、
渡米代やら、生活費やら

当分のお金は必要になる。



すぐに行くつもりで
あの仕事を始めたが

彼と出会って、
彼と一緒に住み始めて、


まだ、すこし、
ここにいてもいいかなと
思い始めていた。


もし、私が
ニューヨークにいったら

私たちがどうなってしまうのか
とても不安だったで。


なにより、
私が彼から
目を離してしまわないかが
心配だった。