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エスキス アムール

第23章 別離と別離と別離





15年。


15年だ。




15年も親友だと思って
いたやつにこんなにも信頼されていない。


信じていたやつは、
この15年、
俺のことを何も信じてはいなかったというのか。
結局施設で育ったやつだと

差別を繰り返す、
世間の大人のように、

要も心の中ではそう思っていたのか。

親友、いや、家族以上の大切な存在だった。
その人に裏切られる。信頼されていない。
これほどまでに辛いものは
なかった。


こんなことをし組めるやつは
あいつしかいない。

不正って何だ。



何の話だ。



俺は、なんで
その不正に
気が付かなかったんだ。


会社に入ると、
皆一斉にこちらを見た。

ヒソヒソとはなしながら、
こちらを見ている。


なんだ?
何があった?


急いで、社長室まで走る。



「どういうことですか!社長!」



ドアを勢いよく開け、
部屋に飛び込むと、そいつは
椅子に座ってくるくると回っていた。






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