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エスキス アムール

第27章 彼とのカスタム





次の日、


テレビを見ながら
夕食を食べていると、

また電話がなった。



電話の主はあいつだ。


だから、かけてくんなって
言ってるのに!!!


「もしもし?」

『あ、波留くん?
この時間なら寝てないよね?』

「何のようだ」

『波留くん…、僕今日もあんまり眠れなかった』

「…」

『やっぱり、波留くんにキ…

「知るか」

ブチ


電話を切る。
長電話したら
いくらかかると思ってるんだよ。


こういうのを無駄金っていうんだよ。


今は、18時。
てことは、ニューヨークは…
朝の4時30分だ。


昨日寝てるって言ったから
こんな時間にわざわざ起きたのか?

それとも、本当に眠れないのか?

あいつ…大丈夫かな。


思わず携帯を手にとる。



「……。」



やめよう。
なんて言ったらいいかわからない。
あいつがなんて言うかもわからない。
別に心配なんかしてない!!





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