エスキス アムール
第31章 彼の嫉妬
「毎日毎日電話して、
何が楽しいんだよ!!
そいつと食事に行って
何を話すことがあんの?」
「何を言って…」
「うるさい!!
こんなジャケットとか
どうでもいい!
俺の時みたいに、
同じジャケット羽織ってけばいいだろ?
バカみたいにおしゃれして
そんなに俺以外の視線が気になるのかよ?」
「……」
「もう…っもう、俺のこと
どうでもよくなったのかよ!!」
「……。」
もう止まらない。
こうなったら、もう止まらない。
これは嫉妬じゃない
(嫉妬だよ)
そんなんじゃない
ただただ、イライラするんだ。
俺は、木更津を引っ張って
ベッドに投げつけた。
驚いて、何かを言いかけた
彼の唇を手で塞ぐ。
少し下を刺激すれば
すぐに熱を持った。
急いでズボンを脱がせて
そこに腰を落とす。