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エスキス アムール

第4章 巡り合わせ2








「何か…
服が違うだけで、
随分印象が変わるね。」


「そうですか?どうなります?
幼くなる?
それとも大人っぽくなる?」

アカリちゃんは、
興味心身と言った感じだ。


「うーん、幼くなるかな。」

「えー、なんだぁ。
聞かなきゃ良かった!」


「良い意味でだよ」


「どういう意味だよー。」



苦し紛れにしたフォローに、
すかさずアカリちゃんが
冗談目かしてつっこんで笑った。

確かに良い意味ってどういう意味だよな。

別に
本当に悪い意味で言ったんじゃないんだけど。


二人でする何気無い会話が
心地好かった。


「今日は仕事休みなの?」

「今日はね、ズル休みです!」


「ずる…、えぇ?」


あっけらかんとしていうアカリちゃんに驚きながら、
何とも間抜けな声を出してしまった。


それにクスクスと笑いながら、


「ちょっと、今日はね…」


「…なに?」


言いにくそうにするアカリちゃんを急かす。


「あの…、
まぁ、ちょっと、
困ったお客さんが来そうな気がして…」

そういって
彼女は苦笑いを浮かべる。



「それって…
もしかしてうちの社長…?」


その声に
アカリちゃんは
ビクッと反応した。



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