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エスキス アムール

第1章 ジゴレット




「でも、はるか、
相変わらず今月も一位だね。
あ、アカリちゃんか。」

態とらしく
私の源氏名を呼んだ。


「ここは
イイとこの人しか来ないから
はずんでくれるしさ、
その上NO1だなんて、
一体いくら儲けてるの?」


お前は
お金のことしか話すことはないのか。

呆れた目でシュウを見つめると、ベットに倒れこんだ。


あぁ、さっきの男の匂いがする。

早く洗いたい。

洗って、匂いを落として







……、あの腕に抱かれたい。


目を閉じると、
あの人の声が聞こえた。

次は何時来るのだろうか。

『また、すぐ来るから』
そう言って帰ったのは
一週間前。

いつも二週間おきくらいに
その人はやって来た。


まだ一週間前しか
経ってないんだ。
そのことに気がついて、
溜息をつく。


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