エスキス アムール
第40章 親友と部下
【高峰side】
「ごめんね、見苦しいところを見せちゃって」
木更津さんは、彼に抱きついたまま眠ってしまった大野さんをソファに寝かせながら、申し訳なさそうにこちらを見た。
大野さんの酒を飲むペースは、
家に帰って来てからものすごくて。
外でさっきまで飲んでいたときは、飲むペースは遅かったから、大野さんは陽気になっていただけで殆ど変わらなかった。
けれど、お風呂に入って木更津さんの隣に座った途端、
大野さんの酒を飲むペースは変貌した。
まるでジュースを飲むかのようにワインを流し込み、どんどんと理性をなくしていった。
仕事場で見せていたクールな印象とは違い、
木更津さんに笑いかける笑顔は愛らしくて。
ふにゃりと笑いかける彼に、木更津さんが応えるように微笑むのをみて、
大野さんが釈明せずとも、二人の仲に特別な何かがあるなとわかっていた。
木更津さんはルームシェアだと言うけど、多分違う。
もしかして…と思うけど、そのときはまだ確信は持てなかった。
疑惑が確信に変わったのは、やはり大野さんの行動だ。
数分前から様子がおかしかった。
完全に酔っぱらいと化した彼は、急に無口になったと思ったら、木更津さんの隣で百面相をしていた。
むすッとした顔が増えて来た頃、
俺が木更津さんって女の人にモテそうですよね!
と言って彼がそれにニコリと笑ったとき、
大野さんの視線は一気に木更津さんへと向いた。
そしてそれからはノンストップにネタバラシだ。
木更津さんは必死に止めようとしていたけど、大野さんは止まることなく唇を重ねた。
「ごめんね、見苦しいところを見せちゃって」
木更津さんは、彼に抱きついたまま眠ってしまった大野さんをソファに寝かせながら、申し訳なさそうにこちらを見た。
大野さんの酒を飲むペースは、
家に帰って来てからものすごくて。
外でさっきまで飲んでいたときは、飲むペースは遅かったから、大野さんは陽気になっていただけで殆ど変わらなかった。
けれど、お風呂に入って木更津さんの隣に座った途端、
大野さんの酒を飲むペースは変貌した。
まるでジュースを飲むかのようにワインを流し込み、どんどんと理性をなくしていった。
仕事場で見せていたクールな印象とは違い、
木更津さんに笑いかける笑顔は愛らしくて。
ふにゃりと笑いかける彼に、木更津さんが応えるように微笑むのをみて、
大野さんが釈明せずとも、二人の仲に特別な何かがあるなとわかっていた。
木更津さんはルームシェアだと言うけど、多分違う。
もしかして…と思うけど、そのときはまだ確信は持てなかった。
疑惑が確信に変わったのは、やはり大野さんの行動だ。
数分前から様子がおかしかった。
完全に酔っぱらいと化した彼は、急に無口になったと思ったら、木更津さんの隣で百面相をしていた。
むすッとした顔が増えて来た頃、
俺が木更津さんって女の人にモテそうですよね!
と言って彼がそれにニコリと笑ったとき、
大野さんの視線は一気に木更津さんへと向いた。
そしてそれからはノンストップにネタバラシだ。
木更津さんは必死に止めようとしていたけど、大野さんは止まることなく唇を重ねた。