テキストサイズ

エスキス アムール

第6章 甘い体験






「なにを
しているのですか?」


「ん?
酒よりジュースがいいな
と思ってさ、

今持ってきてもらったんだけど、
俺なりにね?
はるかちゃんに
作ってあげようと思って……さ!」


「あ!!!」


そう叫んだ時には遅かった。

ファンタのオレンジに
コーラを注がれたそのグラス。


「え、まずかった?」


私の慌てように、
大野さんはキョトンとして
そう言った。



「だ、だって炭酸に炭酸ですし、
コーラにファンタって甘甘ですし…」


「ふむ」

そう言うと、
大野さんは少し考えて
コーラファンタを口にした。


「ん!うまい!」


…嘘だよ。

そんなわけない。

そんなの飲んでたら
糖尿病になる。



「あとね、考えたのがこれ。

ジンジャーエールと、カルピス。」


「あぁ、
ジンジャーエールとカルピス!



……ってええ?!」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ