エスキス アムール
第6章 甘い体験
ジンジャーエールと、カルピス!?
意味わかんない。
どうなるの?
アレルギー反応とか出ちゃうレベルじゃない?それ。
大声を出した私に
大野さんは
ふにゃっと笑うと、
ジンジャーエールとカルピスを
手に取りながら、
「堅苦しいのやめようよ。」
そう言った。
「え…?」
「ほら、はるかちゃんさ、
此処だと
言葉遣いすごく丁寧でしょ?
それ、
俺の前でしなくていいよ。」
カルピス(原液)の裏を見て、「1:5か…」
と呟いた彼は、
疲れちゃうからと、付け加えた。
その1:5は原液1に対して水が5です。水が。
ジンジャーエールじゃないです。
「でも…」
「いーの!
これも面倒くさいお客の
命令ね!」
そう言って、
今度は
「5、5、5…」と呟きながら
ジンジャーエールを注ぎ、
悪戯をする
子供のような顔をした。
そうしてできた、
ジンジャーカルピス。
……何か吐きそう。