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エスキス アムール

第7章 オオノねこ






その
後姿を見つめる。


うなじ、綺麗だな。

柔らかそうな
その毛にそっと触れた。


ふわふわだ〜

猫触ってるみたい。

昔、
おばあちゃん家で飼っていた
ハナちゃんを思い出した。


ハナちゃんは、
優しく優しく頭を撫でると、
本当に気持ち良さそうな顔をしてゴロゴロ言っていた。



その時を思い出して、
優しく優しく撫でる。

そうすると、
猫(大野さん)は
顔をこちらに向けて、

気持ち良さそうに
眠たそうな瞳で私を見た。





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