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エスキス アムール

第9章 変態熊吾郎




嫌だ。

『観月製薬、

トップは変態野郎だった』


なんて、
新聞一面を飾るのは。

そしたらネットで、
『観月製薬のトップ変態ワロタwww』
何て言って拡散されるんだ。


そうなったら、

変態会社の薬なんて
誰も買わない。

株価だって下がるだろう。

そもそも、

俺だって
変態かと疑われかねないじゃないか。


来る前に、

言っとくべきだった。



料亭の奥にある
広々とした大部屋に入ると、
お互い席についた。



隣には

変態熊吾郎。



そして後ろには

その変態性を
知らないであろう使えない秘書。




目の前には、

頭のキレそうな爽やか好青年。


そして、

その奥には

秘書と化した、三嶋良子だ。






あーーーー、ツカレル。

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