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エスキス アムール

第9章 変態熊吾郎






談笑しながら、

一時間くらいが経過した。


そして、
女将が
新しい料理を持ってくる。


食べ終わったお皿を
片付けているときに、

奴が行動を起こした。



「失礼、お手洗いに。」



女将は
食べ終えた料理を片付けると

「では、ごゆっくり」


品良く言い、
そっと、
これまた品良く襖を閉めた。


危ない。

危ないと、

俺の中の警報がなっている。



これは
変態熊吾郎のお出ましだ。



奴は、
ターゲットが見つかると
その人が
部屋から出てくる瞬間を狙って
トイレに連れ込むという、

常套手段を持っている。



はるかちゃんのときも
そうだった。



もう、これは
会社のプロフィールに
書いておくべき情報だと思う。



その証拠に、
変態熊吾郎が
その前にトイレに行ったのは
ちょうど10分前だ。

10分で尿意感じてたら、
他に何も出来ねーよ。



目的はただ一つ。

トイレに
10分の短いスパンでいけるのは、

出すものが違うからだ
(下品でゴメンね)







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