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夜月の別れ〜再び会える日まで

第2章 ケンカからの無言の職場

彼は私の部下なのだ、職場では一言も交わさず、すべてメールや付せんでのやり取り…そう決めたのは彼。
上に立つ私を気遣ってのことだったらしい。でも、たまに寂しくなる、今年彼は春に結婚を控えていた
会社のオーナーの娘〈彩音と同期〉と結婚を控えている彼
悲しげに私に告げてきた
彼に私に冷たい言葉を吐き捨てて二人だけの想い出の場所をあとにした

彼の事を想い出…
告げたのにやりきれぬ思いが部下達への怒りへと変わっていた

俺に対する思いは彼女の態度を見ていればわかる
俺は冷たくされても仕方ないと思っていた
高校時代、彼女を邪険に扱ってしまった報いだと思っていた

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