テキストサイズ

楽曲名未定

第4章 ☆異常 デイビッド目線

異常1

「嫌っ……なん、だよ……これっ……」

機械音と共に聞こえる呻き声に、俺は廊下で足を止めた。
この部屋は、ブライアンとジェイソンの部屋だ。
ツアーの宿泊先でもヤる体力があるなんて、本当にこいつらには呆れる。

「これ、ライブ中にも使ってやろうか」

「なっ……どういう意味だよ」

「リモコンで操作できるやつがあるんだよ」

ドアに少し近づくだけで、話し声はより大きく聞こえてくる。
こいつら、ライブ中でもイチャイチャする気だ……!
それと同時に、この部屋、鍵かかってんのか?と心配になる。
ドアをなんとなく開けようとすると。

「開いてんじゃねぇか……」

俺は小声で呟いた。
あたりを見回すが、誰も居ない。
恐る恐るドアを開けると、規則的に振動する音がダイレクトに聞こえてくる。
それを聞いて、好奇心が勝った。

気がついたら、俺は部屋の中に居た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ