テキストサイズ

楽曲名未定

第4章 ☆異常 デイビッド目線

異常4

「あっ……ああああっ」

わざとだ。
背面座位っていうのか、これ。
ブライアンが座ってるところに、ジェイソンが背中を向けるようにして、中に挿入してくってやつ。
ペニスもアナルもぐっちゃぐちゃに濡れてて、真っ赤に熟した果実みたいな、ジェイソンの姿が信じられなかった。

「ブライ、ソコ、嫌、ソコっ……!」

目を瞑って逸らすことはできたが、聞こえる声を遮ることは出来ず、耳がレイプされている気分だった。

「……くっ」

ライブ中もレコーディング中も冷静で的確な判断をしてくれる、あの頼れるアイツがこんな女みたいになってるのが信じられなかった。

「おい……見物人が居るだけで興奮してないか?」

「ひいっ、してない……俺は、して、なぁ……!」

腰を掴まれ、ジェイソンは何度目かわからない射精でシーツを汚していた。
独特の臭いに、鼻まで犯されていく。
それでも、こんな環境に興奮している俺が居た。

「ほら、デイビッドも興奮してる」

ブライアンの顔が、ジェイソンの肩の後ろに見えた。
余裕そうに笑っている。
テントを張っている股間に気づき、俺が顔を赤くすると、ブライアンは「はんっ」と鼻で笑った。

「後で、お仕置きしてやろうか? な、リーダー?」

『リーダー』と呼ばれて、俺は唇を噛み締める。
好奇心で来るんじゃ無かった。
今なら神様を信じられる。神様助けて。

「っあ、出る……出す、からな……」

「出して……ブライのいっばい、だ、して……」

ごぽり。
そんな音を立てて、ジェイソンのアナルから、真っ白な液体がこぼれ落ちる。
俺は唾を飲み込んだ。
男どうしだから中に出せるんだ……なんて、変なことも考えていた。

「はぁっ……っふ、ぅ……」

ブライアンのペニスが抜かれ、腰にあった支えを無くしたジェイソンはぱたりと倒れるようにベッドに突っ伏した。
その茶色の髪の毛が、更に女の様に見える。

「……っあ」

だが、俺は、行為が終わっても開放されないことに気づく。
ブライアンに拘束されたまま、俺は何かをされるんだった……。

俺は、ブライアンの期待に満ちた顔を直視できなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ