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楽曲名未定

第4章 ☆異常 デイビッド目線

目の前にブライアンが居て、俺は即座にドアの方に向かった。
だが、ブライアンにシャツの首元を後ろから掴まれて。

「うぐっ」

俺はその場で止まった。止めさせられた。
何をされるんだろう、俺は。と心拍数が上がりまくる中、俺は冷や汗をかいた。
こんな汗、生まれて初めてかいたと思っていると、ブライアンの声が耳に入った。

「デイビッド、何してたんだ?」

手を離され、俺は無視して逃げたかったが、大人しく従うことにした。
汗が背中を伝っているのがわかった。

「……二人の営みを見てました」

「……へぇ」

ブライアンが俺の言葉に必死に笑いを堪えているのがわかった。
こいつは、絶対にこの状況を楽しんでいる。

「リーダーだけど、やっぱ罰が必要かなぁ」

ブライアンは楽しげに唇で弧を描いていた。
やがて、俺の両腕を引っ張り、ベッドのある方へと連れていく。
そこでは、ジェイソンが布団で下半身を隠しながら、ベッドの上でブライアンの帰りを待っていた。

「デイビッド……見てたんだ……」

ボンッて音がしそうな位、ジェイソンの顔が真っ赤になって、俺を見る。

「俺が悪かったよ、ったく」

デスクのそばにあった椅子に腰掛けるように指示され、俺は渋々そこに座る。
すると、どこから持ってきたのか、ブライアンが縄で俺の手首と身体を椅子に縫いつけてきた。

「なっ……ブライアン!?」

「デイビッド、俺たちがヤってるとこ見たいんじゃないの?」

こいつは、相手がどんな奴でもドSなのだろう。
俺は椅子から離れられないことを知りながらも、前後に動いた。
そんな俺を見ながらブライアンは続ける。

「今から恥ずかしくなる様なことばっか見せてやるからさ、楽しんでよ」

ブライアンが頬にキスをしてきて、俺はびっくりしたが、もっとびっくりする様なことは、これからだった。

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