
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第9章 修学旅行当日Ⅱ
「そんな!遥希くんはそんなことしない!」
『は?あいつどう見てもお前にキスしようとしてただろ』
先生はわざとらしく大きくため息をついてから、にっこりと笑った
『……じゃあ、お大事に、“田中さん”』
先生はわたしの部屋から出て行ってしまった
なんであんなに機嫌悪くなるの!
彼女が他の男の人に告白されてるんだからら黙って見てないで“ゆなは俺の彼女だ”って言ってくれればいいのに……
わかってる
そんなこと言ったら私たちの関係は終わり
思いが通じ合っていて、一緒に住んでいても
学校では先生と生徒の関係
わかってるのに…
「先生…」
頬に一筋の涙が伝った
