
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第3章 “秘密”の正体
『その鍵…お前から俺に渡して?』
この鍵を佐藤先生に渡すってことは…
佐藤先生がこの家に出入りできるようになるってことだよね…
しかもわたしがそれを認めたことになる…
わたしは咄嗟に鍵を部屋着のポケットに入れた
『…渡さないなら、写真ばらまくよ?』
先生はいつものような優しい笑顔で恐ろしいことを言った
今は写真どころか……“一緒に住んでいる”という秘密まてできてしまった
おそるおそるポケットから鍵を出して先生に渡す
『いい子だね』
先生は鍵を差し出すわたしの手を握りもう片方の手でわたしを抱き寄せた
