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先生とわたしの絶対に秘密な関係

第5章 はじめての感情



電車に乗り、学校の最寄駅に着くとわたしは先生より後ろを歩いた


佐藤先生と2人で、しかもわたしが支えてもらいながら登校しているところなんて見られたら学校中で噂されちゃう…


『…田中さん?』


佐藤先生も“由奈”じゃなくて“田中さん”と呼ぶ


これで私たちは表の顔になり、2人は先生と生徒に戻る


「はいっ」


先生はわたしを手招きする


先生に近づくと、


『今日遅くなるから』


…と小声でぼそっと呟き、先生は歩いて行ってしまった


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