
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第5章 はじめての感情
ドアを開けると佐藤先生が1人でテレビを観ていた
「えっ!ええっ!?」
勢いだけで部屋に飛び込んだわたしを見て先生はテレビを消した
もしかして…
さっきの声ってテレビからの声!?
『やっと来た』
先生はわたしが来たことに驚いた顔をせずにいた
もしかしてわたしを呼び出すために誤解するようなテレビをつけてたの!?
「最低っ!昼休みも聞かなかったふりするし…わたしの気持ち知っててこんなことするなんて……っ」
気がつくと涙が出ていた
『……こわかった』
「え…?」
先生はわたしの頬に流れる涙を指で拭う
『好きになりそうで…こわかった』
