
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第8章 修学旅行当日
中は真っ暗で先が全く見えない
そんな中を遥希くんが持っている懐中電灯の光だけを頼りに歩く
急に人の気配を感じ、遥希くんの腕をぎゅっと掴んでしまった
「あ…ごめんね」
慌てて手を離す
「……掴んでて」
「あ、うん」
わたしは再び遥希くんの腕につかまる
怖さと恥ずかしさで胸がドキドキする
その時
ゾンビのような唸り声をあげたおばけが後ろから追いかけてきた
「きゃーーーっ!」
「ゆなちゃん!?」
わたしは遥希くんの腕を離して一目散に走ってしまった
