
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第8章 修学旅行当日
『怖かった?』
先生は少しバカにしたような聞き方をするけど優しくわたしを抱き締めてくれた
「…別に、遥希くんの腕つかんでたから大丈夫ですっ」
わたしもわざとらしく返す
『あ〜…だから俺のこと“遥希くん”だと勘違いしたのね』
先生はくすっと笑う
『俺はゆなに会いたかったけど、お前は“遥希くん”に会いたかったんだ〜』
“ゆなに会いたかった”!?
『…どうせまた顔真っ赤になってんだろ』
「そっ、そんなこと……」
『“そんなこと”?』
「……わたしだって先生に会いたかったです」
先生はまた笑った
『今のはずるい』
今度は優しく唇が重なった
