
先生とわたしの絶対に秘密な関係
第8章 修学旅行当日
先生はわたしのこと特別扱いしないって言ったのに
思いっきり特別扱いしてるじゃん
甘くて溶けちゃいそうなキス
これは特別だよね……?
「ゆなちゃーん」
佐藤先生からのキスに酔いしれていると、遥希くんの声が聞こえた
わたしは慌てて先生から離れる
『……また後で』
先生は遥希くんが来る前に先に行ってしまった
「あ、ゆなちゃん!」
遥希くんはわたしに駆け寄る
「はっ、遥希くん」
「大丈夫だった!?一人にしてごめんね!」
遥希くんは暗闇の中でもわかるくらいにぺこぺこと謝ってくれた
「わたしが勝手に走っちゃっただけだから!見つけてくれてありがとう」
「…よかった」
遥希くんはわたしの手を握る
「え…?」
「またはぐれたら困るから出口まで、ね?」
わたしが小さく頷くと、わたしの手をひき歩き出した
