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タヌキポエム

第36章 供養祭

うなぎの産地やうなぎを多く消費する土地では毎年夏にうなぎの供養祭が行われる。

ボクたちに美食と活力を与えてくれたうなぎの命を供養し、お礼を言う祭典だ。

下半身のうなぎの供養祭も必要だよな。

オナニー、避妊・・子宮にたどり着いて新たな命になることもかなわずに死んでいったおたまじゃくしたち。
日々どれぐらいのおたまじゃくしが命を落としているのだろう。

男は罪深き生き物だ。

おたまじゃくしよ、キミたちの死は決して無駄ではないぞ。

キミたちのおかげで快感を知ることができた。
恋人とラブラブになれた。
性犯罪を犯すことなく生きていられる。

尊いおたまじゃくしの命を供養し、お礼を言おうではないか。

最近、うなぎの不漁が続いてうなぎの市価が高騰している。

下半身のうなぎのおたまじゃくしはいつも大漁大量。
不漁知らずだよ。
あんなに出したのにもう下半身のうなぎがアバれ出している。

男子諸君、下半身のうなぎの供養祭をしませんか。

供養祭の時ぐらい静粛にしたいけど、下半身のうなぎくんは鎮まることを知らない。
こんな日ぐらいおとなしくしておくれよ。

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