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すべてはあの日から

第2章 夜桜パイ



「俺が待ちわびた人だった」


まるで無邪気な子供のような笑顔をこちらに向け、門の角から現れた。


「ほら、付いて来て、裏口まで案内するから」

「あ、あの…」


今日 私が此所に来た理由…


「この前言っていたお菓子、作ってきたんです。だから…」


私は包みを渡す


それをじっと見つめた彼は、


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