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甘い果汁

第4章 悩む果汁

 体育の時間


 「えっ、亜衣、悠也君と?!」モゴモゴ

 「ちょ、声大きいって!」


 体育の時間、50メートル走のタイムをとっている待ち時間、風奈に昨日の出来事を話した。

 (風奈、声大きすぎ…)


 「悠也はどんな思いで…私のこと抱いたのかな…」


 「…うん」


 「私だけが多分、一方的に好きなんだよね」


 「…うん」


 「…悠也の周りには可愛い女の子達がいっぱいいてるし…

 私なんかには振り向いてくれないんだよ…」





 「出席番号20番~! 走る準備して!」


 岡村先生がこっちを向いて叫んだ。


 「あっ行ってくるね!」


 「いってらっしゃい!」


 心のモヤモヤ追い払わなくちゃ…


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