甘い果汁
第4章 悩む果汁
「お兄ちゃん!」
私はおもいっきりおにいちゃんの部屋のドアを開けた。
「ぁんっ、あ、ゆむくぅん…」
「…亜衣!!?」
「…おじゃま…しましたあああっ!」
私はおもいっっきりドアを閉めた。
(久しぶりに帰ってきたのに…)
自分の部屋にしぶしぶ戻ってため息を付いた。
部屋着に着替え、ごろんとベッドに横たわった。
「……この部屋の壁ってこんなに薄かったっけ…」
『ぁん…やっ、そこぉおっ…』
『ふふっ、里奈ったら淫乱』
『やだぁッ、淫乱っなんかじゃあ…ないもぉんっあん』
「……はぁぁああ…」
「何でそんなため息ついてんの?」
「うわああっ!? ゆ、悠也か…また勝手に入ってきて…」