甘い果汁
第7章 苦い果汁
次の日
「茜、おはよーーっ」
登校中にドンッと背中を後ろから押され、こけた☆
「ごめんあそばせ☆ こかすつもりはなかった☆」
てへと舌を出して笑う少女、紺野 美波(こんの みなみ)。
「これで36回目、茜をこかしたぞ☆」
「えっ、そんなにこかされてたの、数えてたの」
美波と話をしながら、中学校についた。
「あっ、茜先輩、美波先輩、おはようございます!」
後輩の、
山下 ゆま、通称、山たん。
「山たん、グッモーニン!」
「ゆまちゃん、おはよう、今日も可愛いね!」
「茜先輩、私、口説かれても落ちませんよ~」
私は、女子の部でイケメンらしい。
陸上部で、栗色の髪の毛でショートカット、157センチの身長、そして男らしい背中。