甘い果汁
第7章 苦い果汁
女子から何回告白されたか…
美波とは同じクラスの3組。
靴箱でシューズを履き替えていると、
「夕菜、おはよう」
「はよーー」
眠たそうな夕菜は、また一段と可愛い。
「髪の毛、跳ねてるよ」
夕菜の前髪に触れた瞬間、
夕菜の体がビクッとした。
え、今の何…
そう思い夕菜の顔に目を移すと、夕菜の顔は真っ赤だった。
「顔、赤いよ…」
「…眠たいから」
「眠たいからって顔赤くなんな…んっ?!」
私を思いっきり引き寄せ、夕菜は私に優しいキスを落とした。
「余裕なんかねーよ…」
「…うん」
「茜」
「ん?」
「昨日可愛かった」
「☆*$#%」
夕菜は顔を赤く染めて、走って行ってしまった。