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甘い果汁

第8章 とろける果汁



 悠也は、ケーキの見た目は一切気にしていないようだ。


 「め、召し上がれ☆」


 そう私は言うと、悠也は「待ってました、いただきまーす」という顔をして、

 ケーキを手でちぎって食べた。


 「…ど、どうかな?」


 「………………」


 「え、ま、まずい?」


 「…まい」


 「?」


 「うまいっ!!」


 まぶしすぎます、その笑顔…っ!


 輝きすぎて、見えないよ!!


 「今日、もらったお菓子の中で一番、形が変で、一番、美味しいよ」


 そう言いながら、悠也はもぐもぐとケーキを食べ続けた。


 「///」


 そ、そんなことを言われると照れる…


 「っ?!」もごっ


 く、口の中に大きい何かが…


 「美味しい!!!!!」

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