甘い果汁
第8章 とろける果汁
ふへーっと笑うと、
悠也もにこにこと笑った。
「一緒に食べよ?」
「うんっ、いっただっきーまぁーす!」
一緒にケーキを食べて幸せだった。
こんな時間が一生続けばいいなって思ったよ、悠也。
ケーキを食べ終わり、
私達は、床に寝そべり、頭上に浮かぶ雲を眺めた。
「お、お腹いっぱいで、はち切れそー」
「ふふっ、ほんとだね~」
ケーキの3分の2は悠也が食べたからなぁ。
美味しそうに食べてくれて嬉しかった。
「悠也ってばモテモテだね」
「うーーん、モテるのは素直に嬉しいけど、疲れた」
「えっ、なにその自慢。」
「ふふっ…一人の人には好かれないんだけどね」
「…? え?」
一人の人ーーー?