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サイレントワールド

第14章 VS DEMON LOD

「…。」
無言であたりを見回す。
予想では鬼も出てくるものと思っていたのだが…。
『ああ。鬼はいないよ?』
未来があたりを見ているのに気づいたのか桃太郎が話し出す。
『まあいるといえばいるけどね。』
そう言って右手の金棒を持ち上げる。
『これ。』
「?」
闇桃太郎の言葉の真意が掴めず頭の上に疑問符を浮かべる。
『鬼殺して作っちゃった。』
ニコリとおぞましい笑みを浮かべる闇桃太郎。
『いやー鬼って本当にでかかったよ。弱かったけどね。』
そう言って金棒に舌を這わせる。
『武器としてはなかなかだけどね。』
さてと闇桃太郎が右手に金棒左手に剣を持った状態で両手を広げる。
『戦いを始める前に僕の味方を紹介するよ…。』
「味方!?」
『そう。出てきて。』
闇桃太郎が言うと同時に後ろから2つの影がでてくる。
『ほっほっほ。間抜けなガキがぬけぬけとやってきたか…。』
『本当に馬鹿な子たちだねぇ…。』
「おじいさんにおばあさん…?」
『その通り。』
伊川の問いかけに闇桃太郎が答える。
『じゃあ…。』
おじいさんがそう言いどこからか両手剣をとりだす。
『そろそろ…。』
おばあさんが懐から袋をとりだす。
『やろうか。』
闇桃太郎がニヤリと笑った。

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