サイレントワールド
第12章 FUTURE MEMORY
「さて…忘れかけてたけどクエストクリアに動き出しますか。」
「そうだね。」
未来と伊川が立ち上がる。
すると
『ここか…。』
「…!?」
伊川の体が強張る。
「ん?どうした?」
伊川の様子がおかしいことに気づく未来。
「今の声…。」
伊川がゆっくりと後ろを向く。
そこには
『ふん…。久しぶり…でもないか。渚。』
「お前…!?何でここに!?」
鎌を構える伊川。
『おいおい…いくらなんでもお前は酷いだろ。』
「うるさい!私の家族を返せ!!」
「家族…?ていうことはこいつ『オリンポス』の…!?」
未来の言葉に伊川が頷く。
「ええ…。私の家族を奪った奴…。」
『お前は俺たちの計画に使えそうだったんでな。』
「だからって母さんたちを人質にとるなんて…。」
『計画のためだ。…まあこれから俺が出す条件をクリア出来たら解放してやらんでもないが。』
そう言って男は未来と伊川を見て話し始めた。
『さてまずは自己紹介といこう…。俺は『オリンポス』十二神の一人海を司る『ポセイドン』だ。」
「『ポセイドン』…?」
「『オリンポス』に『ポセイドン』…。ギリシャ神話ね。」
『その通り。我々『オリンポス』はギリシャ神話に現れる十二の神の名をそれぞれ持っている。』
「なるほどね…。でも。」
伊川がポセイドンを睨む。
「お前の名前は『ポセイドン』なんかじゃない。お前は伊川水人(みずと)よ。」
「え…。伊川って…。」
「…こいつは私の父親よ。」
「な…!?」
呆気にとられて水人を見る。
すると水人は困ったような顔で笑っていた。
『その名前は捨てたんだがな…。』
「ふざけないで。あんたは何をしようと私の父親よ。」
『ふん…そういうところは水音とそっくりだな…。』
ふっと水人が目を閉じた。
瞬間
「っ…!!」
未来は水人に向かって走っていた。
「そうだね。」
未来と伊川が立ち上がる。
すると
『ここか…。』
「…!?」
伊川の体が強張る。
「ん?どうした?」
伊川の様子がおかしいことに気づく未来。
「今の声…。」
伊川がゆっくりと後ろを向く。
そこには
『ふん…。久しぶり…でもないか。渚。』
「お前…!?何でここに!?」
鎌を構える伊川。
『おいおい…いくらなんでもお前は酷いだろ。』
「うるさい!私の家族を返せ!!」
「家族…?ていうことはこいつ『オリンポス』の…!?」
未来の言葉に伊川が頷く。
「ええ…。私の家族を奪った奴…。」
『お前は俺たちの計画に使えそうだったんでな。』
「だからって母さんたちを人質にとるなんて…。」
『計画のためだ。…まあこれから俺が出す条件をクリア出来たら解放してやらんでもないが。』
そう言って男は未来と伊川を見て話し始めた。
『さてまずは自己紹介といこう…。俺は『オリンポス』十二神の一人海を司る『ポセイドン』だ。」
「『ポセイドン』…?」
「『オリンポス』に『ポセイドン』…。ギリシャ神話ね。」
『その通り。我々『オリンポス』はギリシャ神話に現れる十二の神の名をそれぞれ持っている。』
「なるほどね…。でも。」
伊川がポセイドンを睨む。
「お前の名前は『ポセイドン』なんかじゃない。お前は伊川水人(みずと)よ。」
「え…。伊川って…。」
「…こいつは私の父親よ。」
「な…!?」
呆気にとられて水人を見る。
すると水人は困ったような顔で笑っていた。
『その名前は捨てたんだがな…。』
「ふざけないで。あんたは何をしようと私の父親よ。」
『ふん…そういうところは水音とそっくりだな…。』
ふっと水人が目を閉じた。
瞬間
「っ…!!」
未来は水人に向かって走っていた。