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サイレントワールド

第13章 PARTNER&ENEMY VS DOG&MONKY

ドォンッと音が響き渡る。
「…向こうもそろそろ終わりそうだな。」
水人と闇犬の攻撃がぶつかった衝撃が未来のところまできていた。
『ジャアコッチモオワラセル?キキッ。』
「ああ。そうするとしよう。」
お互いに武器を構える。
どちらもゲージは3割ほどしか残っていなかった。
「…。」
『…。』
ビリビリと空気が震えるような緊張感があたりに満ちる。
カチャリと未来の剣が音を微かにたてる―
『『モンキーマジック』!!!』
闇猿が動く。
と同時に闇猿のバナナが増えた。
そのバナナ全てが未来を狙い振り下ろされる。
「『ゲイルスピード』!!!」
傍らでまだ気を失っている伊川をかつぎ猛スピードで走る。
だが
「ぐっ…。」
かわしきれない。
どこへ行こうとバナナが未来を追ってくる。
(なら…。)
ぐっと姿勢を低くし走り出す。
目標は闇猿の真正面。
『キキッ!』
もちろんバナナが迫ってくる。
だがその瞬間未来は今まで故意に緩めていたスピードを一気に加速させた。
『!!?』
ガンッと闇猿のバナナが虚しく地面を叩く。
「喰らえ!!」
そのままのスピードで未来は闇猿の懐に潜り込む。
「『ゲイルクラッシュ』!!!」
ズバッという音と共に闇猿のゲージが0になった。

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