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裏顔。

第1章 彼氏。

映画が終わり二人で駅に向かった。

翔太「いじめのこととかすごく現実投影されてたよね。でも後半現実味なくなって萎えたかなー。途中まではよかったけど。」

私 「後編どうする?」

翔太「DVD借りて見ようかな。活字読む?」

私 「うん、流行りものはね。」

翔太「東野圭吾とか?」

私 「うんうん、大好き。」

翔太「白夜行は?」

私 「読んだよ、東野圭吾はほとんど読んだ。白夜行は映画は見てないけど。」

翔太「俺は映画で見るばっかり、白夜行で堀北真希のファンになった。」

私 「そーなんだ。」

翔太「今日のより"告白"のが面白いよ。見た?」

私 「湊かなえの?本は読んだけど見てない。」

翔太「じゃあ、また借りとくわ。」

私は今の言葉を聞き逃さなかった。
また会ってくれるつもりだ!
でも表情にはださない。
さらっと答えた。

私 「うん、見てみたい。」

私の改札は翔太くんの改札より遠い。

翔太「仕方ないから送ってあげる。」

私 「いいよ、疲れてるでしょ?」

翔太「いいから。」

改札まで見送ってくれた。
じゃあねと手を振ってくれた。

たった二時間ほどのデート。
でも本当に幸せでこんなに気持ちが満たされるなんて。

帰りの電車でLINEした。

私 「送ってくれてありがと。次はいつ会える?おうち帰れないと無理かなぁ。」

翔太「もう帰ってるよ。」

え、そうだったんだ。

私 「そーなの?じゃあまたおうち行ってもいいの?」

翔太「ごめん、今ちょっと敏感になってるから。」

あー、25歳の子のことかなり応えてるみたいだ。
ここは引いておかないと。

私 「翔太くんの気持ちが落ち着いてからでいいよ。大人しくしとくー。」

翔太「また来週な。」

私 「うん。」

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