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裏顔。

第6章 トラウマ。

34年前。
私は小学5年生。

ある日の夜中。
私は自分の部屋のベッドで寝ていた。
うちは平屋の一軒家だ。
蒸し暑い夜だったから窓をあけて網戸にしていた。


ある物音で目が覚めた。
カタカタ、カタカタと網戸が揺れている。
寝ぼけ眼で薄目を開けた。
「!?」
黒い人影が網戸の向こうに見えていた。
怖くて声も出せないし、身動きもできない。
その黒い人影は網戸を開けてすっと部屋の中に入ってきた。
「あ‼隣のお兄ちゃんだ。」


隣の家族は4人家族。
二人の子供がいた。
お兄ちゃんは中学1年生。
弟は私の弟と同級生の小学4年生。
小さい頃からよく一緒に遊んでいた。
そこの母親は働いていたので学校から帰るとよくうちに遊びに来ていた。


お兄ちゃんは寝ている私を見下ろしている。
私は怖くて目をぎゅっと瞑った。
お兄ちゃんは私の横にしゃがんでそっと手を出してきた。
パジャマのすそから手を滑り込ませた。
私は鳥肌が立った。
お兄ちゃんは私の膨らみかけた胸を揉み始めた。
そのうち乳首が勃ってきた。
それをつまむ。
お兄ちゃんの息が荒くなってきた。
私は起きていることがばれないようにじっとしていた。
お兄ちゃんは次に下の方に手を入れてきた。
しばらく触った後、穴に指を入れてきた。
次に私のパジャマのボタンを外しはじめた。
全部外して上半身が露になった。
お兄ちゃんは立ってオナニーを始めた。
息づかいがだんだん短くなり、小さく「あっ。」と言って私のお腹に精液を出した。
お兄ちゃんはしばらく私の姿を見つめてから、またそっと出ていった。


私はお兄ちゃんが立ち去った後も身動きがとれなかった。
しばらくして、安堵感、屈辱感、憤怒感、いろんな感情が一気に噴き出して涙がでてきた。
変な生臭い臭いのするドロッとした精液をテッシュで拭き取った。
すぐに洗い流したかったが夜中だし、家族にもしられたくない。
私は団子虫のように丸まって朝まで声を殺して泣いた。
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