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裏顔。

第1章 彼氏。

3月23日(月)


最近翔太くんのわがまま、甘え、束縛が酷い。
LINEの返事が少し遅れただけですぐ拗ねる。
電話の途中ですぐキレる。
割りきりをしていないか常に疑う。


とうとう私の利用していたサイトのアカウントを全て取り上げてしまった。
それでも足りず次会うときに私のケータイをチェックすると言い出した。
自分のは見せないくせに。


こんな男のどこがいいんだろう?
私が第三者なら別れるべきって言う。絶対に。
優斗くんや宏樹くんの方が何十倍も優しい。


なのに翔太くんを好きなのだ。
翔太くんがわがままであればあるほど、それを受け止める自分は存在価値があると感じるのだ。
共立ではなく共依存。


自分の気持ちを考えてみた。
私は幸せを求めてる訳じゃない。
強烈な刺激というか、普段では感じられない気持ちの揺れや激しい感情を感じたいのかもしれない。


自傷行為的な。


旦那のことは一番好きだし、子供も可愛いし、幸せだ。だからこそ不安みたいな。
ちょうど旦那とはレスだったことがきっかけだか、それは何でも良かったのかもしれない。


これはやはり子供の頃の生い立ちに起因するのだろうか。
両親を責める訳ではないが子供の頃いい子の仮面被りすぎて自分を殺してきた部分がある。
特にあの性的イタズラ。
あの時両親は私の身ではなく、世間体を気にした。
私は孤独で自分ばかりを責めた。
そしてそれから後、私は拒食症になった。
自分を傷つけることで気持ちのバランスを取っていた。


建前の優しさより、自分をさらけ出してわがまま全開でぶつかってくる翔太くんにそうしたかった自分を重ねてるのかもしれない。
翔太くんも母親からの愛情が薄かったから今その反動なのだろうか。
だから私は私の母親になったつもりで翔太くんを受け止めている。
それは昔の私を受け止めることにもなるから。

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