テキストサイズ

裏顔。

第4章 割り切り。

2月26日(木)

C「まさかこの歳で、サイトで出会えるなんて思いませんでした。」


私「やりとりしていても誠実な方というのがわかりましたから。」


C「本当にありがとうございました。」


私「いいえ、こちらこそお昼ご飯までご馳走になってしまって。」


C「いえいえ、楽しい時間でしたよ。またお誘いしたいのですが、歳も歳ですから頻繁と言うわけにはいきません。」


私「お気遣いありがとうございます。またいつでもお声かけてくださいね。」


Cさん、55歳。会社役員、話の内容からすると人事を担当しているようだ。今の奥様は私と同い年、45歳。二人目の奥様だそうだ。

Cさんは一度目の結婚は20代後半、奥様は5歳年上。
一度流産してから子供は産めなくなった。
Cさんは30歳の後半滅茶苦茶遊んだらしい。浮気ばかりしていたそうだ。そんなとき奥様が子宮がんを煩い45歳の若さでこの世を去った。
かなり憔悴して遊ぶこともなくなった。

二度目の結婚は50歳の時。10歳年下の今の奥様と再婚した。ただ、今の奥様は非常に淡白で年に一回か二回しかしないそうだ。
今回の浮気は実に15年ぶりくらいだそうだ。
でもセックスはとても紳士的だった。
優しくいたわってくれて、ゆっくり気持ちよくしてくれた。

ホテルに入り、しばらくお話をした後私が先にシャワーを浴びに行った。戻ってくると机の上に封筒があり、そこに割り切りの二万円がはいっていた。
そういう所もスマートだ。

一度ことが終わってまたしばらくお話していたら、「お腹すきませんか?ごはん食べに行きましょう。あ、でも長々とお引き留めはしませんから。」と。

最後まで感じのいい人だった。
おじさんは好きではないがCさんならまた会ってもいいなと思えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ