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裏顔。

第4章 割り切り。

2月24日(火)

B「今日はありがとうございました。ゆきさん、これからは不特定多数の相手ではなく私だけと素敵な関係を築いていきませんか?恋人気分のドキドキを楽しみましょう。ホベツ1で定期的にお会いできませんか?」


私「少し考えさせてください。」


B 「今日のゆきさんは素敵でした。あんなに感じてらっしゃって。ご主人とレスならなおのこと寂しいのではないですか?私が心も体も満足させてあげますからね。」


私「来週の月曜日にはお返事します。」


2月26日(木)

B 「ゆきさん、考えていただけましたか?来週の水曜日空いてます。」


3月1日(日)

私「すみません。もっと条件の良い方がいらっしゃったので、お会いできません。申し訳ありません。」


B「その人と同じ条件なら会っていただけますか?」


私「いいですよ。ホベツ3です。」


3月2日(月)


B「すみません。水曜日都合悪くなりました。ご都合のい日を教えていただけませんか?」


私「ホベツ3で了承していただけたのですね。それでしたらお会いします。16日の週でしたら今のところ空いてます。」


それはそうだ、おばさんにホベツ3はキツいだろう。


Bさん、48歳。職業は板前。メタボ。子供は女の子3人姉妹。奥様とはレスではない。

まず、ラブホに入りすぐにアダルトビデオをつけた。この時点で私の気持ちはかなり萎える。
女優の喘ぎ声が聞こえる中セックスするのって滑稽だ。

それにものすごくキス魔。
若い子とのキスは大好きだが、おじさんとのキスはできるだけ避けたい。この場合自分もおばさんなのは棚にあげている。
Bさんはキスだけでなく唾を垂らすのが好きで顔中に擦り付けられた。
勘弁してくれ、臭すぎる。

私は二度と会いたくなかった。
なのに、向こうは私が大満足でそれどころか自分のテクニックにハマったと思っている。
ホベツ1と金額を下げてきた。
冗談じゃない、メタボのおじさんに唾まみれにされるのはもうごめんだ。それにおじさんと恋人気分なんて楽しくともなんともない。

普通に断るのは面白くないので嘘をついた。

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