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Gentle rain

第5章 初めての夜

彼女を抱くのに邪魔な布を一枚一枚、剥いでいく。

少しずつ少しずつ現れていく白い肌へ、吸いつくようにキスをした。

その度に、彼女からは吐息が漏れる。

それがまた尚一層、俺の気持ちを掻き立てていった。

余計な物を取り払った彼女の身体は、頭の上から足の先まで、見とれてしまう程、美しいラインを描いている。

「綺麗な身体だね……」

その言葉に彼女は、身体をくねらせて、恥ずかしそうに横を向く。

たまらない。

彼女が欲しくてたまらない。

そして俺は、自分の手と舌を使って、彼女の全身をくまなく愛撫する。

甘い声。

普段の彼女からは想像できないくらいの甘い声。

ああ、今。

彼女の甘い声を聞けるのは、自分だけなのだという優越感。

その優越感と、彼女の甘い声で、俺の身体はいつの間にか、昂ぶっていた。

「階堂…さ……ん」

トロンとした目で俺を見つめる美雨ちゃんの額に、チュっとキスをした。

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