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Gentle rain

第8章 優しい雨

兄さんに知られないように、二人で浴室へと急いだ。

脱衣所には洗濯機があって、乾燥もできた。

「1時間くらい乾燥機にかければ、乾くかな。」

「乾くんじゃない?」

敦弥さんからワイシャツと、肌着を渡された。

そーっと横を見ると、程よく筋肉がついている上半身が見える。

「これも?」

「それも。って言うか、俺。明日仕事に着て行く物ないし。」

う~んと考えた後、私は敦弥さんの肌着とパンツを、ついでワイシャツも洗濯機で洗う事にした。

「パンツも脱いで。敦弥さん。」

「いやあん。美雨ってエッチ。」

「ふざけないで。」

私が真面目な顔で、手を差し出すと、その上に脱いだパンツを置いた敦弥さん。

それを洗濯機に入れ、洗剤と柔軟剤を入れて、乾燥までセットする。

「じゃあ、スーツは部屋に干しておくね。」

私は敦弥さんのスーツを持って、脱衣所を去ろうとした。

「って言うか、一緒に入らないの?」

「えっ?」

「さっき、一緒にシャワー浴びてくれるって言ったよね。」

敦弥さんは、いたずらに微笑んだ。

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