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「しかも敦弥さん？何？そう呼ぶ程、あいつと親しい関係？もしかして……あいつの彼女？」

私は黙ったまま、横を向いた。

「あははははっ！ウソウソ!!そんな面白い展開ってあんの？最近の中で、一番笑える!!」

そう言った三科紘文は、お腹を抱えて笑っていた。

「そうだったんだ！階堂敦弥が森川社長のお嬢様との結婚を断ったのって、君と付き合っているからだったんだ！」

私はそのひどい笑い声に我慢できなくなった。

「そんなに可笑しい事ですか!!」

「ああ！可笑しいさ!!!」

涙声で叫んだ言葉は、いとも簡単に打ち消された。

「こんな小娘のせいで、自分の一生を台無しだ。」

「一生を……台無し？」

「森川社長に疎まれて、生き残った奴なんていないさ。俺の知っている限りでは、日雇いの仕事がせいぜい。二度と普通の会社勤めなんてできない。」

胸が引き裂かれるように、痛かった。

私がいるせいで、敦弥さんの人生が滅茶苦茶になるなんて。