Gentle rain
第5章 初めての夜
「どうぞ。お嬢様。」
俺がドアを開けると、ゆっくりと部屋の中に入る彼女。
「ほら、見てごらん。」
窓を指さすと、ちょうど目の前に、大パノラマの花火が浮かび上がった。
「うわぁ……」
両手を口元に当てて、感動でそれ以上の言葉も、出てこないようだった。
「どう?驚いた?」
「はい!」
彼女の、本当に心から嬉しそうな返事。
わざわざ、最上階の部屋まで来た甲斐があった。
「実は俺もさ、人に連れてきてもらったんだ。」
「階堂さんも?」
俺の顔を覗き込む彼女の顔が、まともに見れない。
「ちょうどさっきのお店で接待しててさ。帰りがけ、美雨ちゃんと同じように、花火に釘付け。」
「あら。」
「そうしたら、接待相手のお客さんに、『俺の部屋からは、もっと綺麗に見えるぞ。』って言われて、連れて来られたのがこのホテルの最上階!」
少年に戻ったみたいに、この部屋を指さすと、彼女はそんな俺をクスクス笑ってる。
俺がドアを開けると、ゆっくりと部屋の中に入る彼女。
「ほら、見てごらん。」
窓を指さすと、ちょうど目の前に、大パノラマの花火が浮かび上がった。
「うわぁ……」
両手を口元に当てて、感動でそれ以上の言葉も、出てこないようだった。
「どう?驚いた?」
「はい!」
彼女の、本当に心から嬉しそうな返事。
わざわざ、最上階の部屋まで来た甲斐があった。
「実は俺もさ、人に連れてきてもらったんだ。」
「階堂さんも?」
俺の顔を覗き込む彼女の顔が、まともに見れない。
「ちょうどさっきのお店で接待しててさ。帰りがけ、美雨ちゃんと同じように、花火に釘付け。」
「あら。」
「そうしたら、接待相手のお客さんに、『俺の部屋からは、もっと綺麗に見えるぞ。』って言われて、連れて来られたのがこのホテルの最上階!」
少年に戻ったみたいに、この部屋を指さすと、彼女はそんな俺をクスクス笑ってる。