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同じ空の下で

第9章 雷雨

両親が出掛けてほんのちょっと経って

電話がなった


兄からだった

少し早く駅についたらしかった

兄が話す後ろで雨音が聞こえてた

『今日は結梨は一緒に来ないの?』
との兄の問いかけに

雨降ってるんだもん

と答えた



そうか、雨が降っていたから

私は雨が降っていたから行かなかったのかも


『結梨、家の鍵ちゃんとかかってる?
一人なんだから気を付けて。』

兄はそう言って電話を切った


私は兄に言われた通り、玄関の鍵を確認しにいった


鍵はちゃんとかかっていて

でも、外の雨の音がすごくて

雷がなってるのが聞こえて

玄関の扉を開けて、外の様子を見てみた


土砂降り…と雷の音

稲光が少し怖くなって

一緒にいけば良かった…とちょっと後悔していた


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