同じ空の下で
第17章 もう一度
その日
いつもとは違う気持ちで
呼ばれていることがとても気になっていて
そわそわしたまま子供たちとの時間を過ごした
前日に声をかけられてから
思い出すのは、今まで見たことのない、険しい表情
仕事でのミスなら、自分の課の上司からの指摘があるはず…
他に、何か失敗したのか
子供たちとの関わり方で、間違った対応があったのか…
ちょっと泣きそうになりながら
呼ばれた先輩の元を訪ねた
部屋にはいると、コーヒーの良い香り
向かいの椅子に座ることを促されて
座ってはみたものの
口を開くことが出来ず
ただ黙って俯いてコーヒーを飲んでいた
沈黙が息苦しくなった頃
彼は口を開いた
それは、本当に漠然としていて
そしてそれ以上は無いんじゃないかと思うくらいの
簡単だけど重い的を得た言葉
『何考えてる?何を決意した?』
彼はそう言った
驚いて顔をあげた私を正面から見据えて
さらに続けた
『迷いのない吹っ切れた表情がやけに気になってる。胸騒ぎがして、黙ってられなかった』
固まったまま動けなかった
ただ、自分でも止められず涙が出た
いつもとは違う気持ちで
呼ばれていることがとても気になっていて
そわそわしたまま子供たちとの時間を過ごした
前日に声をかけられてから
思い出すのは、今まで見たことのない、険しい表情
仕事でのミスなら、自分の課の上司からの指摘があるはず…
他に、何か失敗したのか
子供たちとの関わり方で、間違った対応があったのか…
ちょっと泣きそうになりながら
呼ばれた先輩の元を訪ねた
部屋にはいると、コーヒーの良い香り
向かいの椅子に座ることを促されて
座ってはみたものの
口を開くことが出来ず
ただ黙って俯いてコーヒーを飲んでいた
沈黙が息苦しくなった頃
彼は口を開いた
それは、本当に漠然としていて
そしてそれ以上は無いんじゃないかと思うくらいの
簡単だけど重い的を得た言葉
『何考えてる?何を決意した?』
彼はそう言った
驚いて顔をあげた私を正面から見据えて
さらに続けた
『迷いのない吹っ切れた表情がやけに気になってる。胸騒ぎがして、黙ってられなかった』
固まったまま動けなかった
ただ、自分でも止められず涙が出た