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人間型ロボット

第3章 エラーガ発生シマシタ

和「..... い ッ」

頭の痛さで目が覚める
ここは .. おれの部屋か

足には包帯が巻かれていて泥まみれだった体は綺麗にされていた

翔「起きた?体汚れてたから風呂で軽く流しといた。俺不器用だから包帯変かもあれだったら直しといて」

和「翔ちゃん、そこの服とって」
翔「いいけどどうした ?」

和「雅紀、雅紀探しに行かないと、早く見つけてあげないと」

ふらふらの体に鞭を打ち起き上がるもすぐ倒れてしまう

翔「お前 .. ふざせんな !」

倒れた俺の胸ぐらを掴み翔ちゃんは頬を殴った

翔「そんなのして雅紀が喜ぶと思うか?いい加減正気になれよ!こんなの言いたくねえけどもう雅紀はいない、もう、いくら探したって見つかりっこねぇんだよ、お前のそんな姿俺は見たくねぇんだよ!」

翔ちゃんは血相を変え俺に怒鳴りつけた
ごめんと謝った翔ちゃんは頭を抱えしゃがみこんでしまう

俺、何してんだろうね

ゆっくりと座り込み翔ちゃんの頭を撫でる

和「翔ちゃんは悪くないよ、俺イカれてた。翔ちゃん、助けてくれてありがとう」

雅紀と出会ってから爪を噛む癖がなくなって手は格段と綺麗になった気がする

その手を翔ちゃんが握り

翔「ばーか、何言ってんの、病人は寝てろ」

俺の手を引いてベットへいく

翔「わりぃけど外せないようがあってちょっと出る。終わったらすぐ戻ってくるからな」

和「分かった。気にしなくていいよ。雅紀がああ言っただけで翔ちゃんは俺に尽くす必要ないんだから」

翔「そんなんじゃねぇよ、じゃあまたな」
和「はい、行ってらっしゃい」
翔「行ってきます」

バタン

ドアの閉まる音が響く
1人が辛い
俺いつからこんな弱い人間になったんだろうね

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