ラブロマンスはあなたと☆
第2章 嘘でしょ?
さっきからずっと、鏡とにらめっこをしている私。
時間が近づくにつれ、そわそわして落ち着かない。
恋人がいるのに、なぜ私と会うのかが不思議だ。
いくら私をいとことしか見てないとしても、良くないんじゃないの…。
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そして時間ぴったりに、恭也から《着いたよ》とのメールがきた。
私は夕飯の支度をしている母に、平静を装い声をかける。
「友達と会う約束したから出掛けてくるね」
「えっ、今から?あまり遅くならないようにね」
「はい。行ってきます」
なんとなく、恭也と会うとは言えなかった。