ラブロマンスはあなたと☆
第8章 あなたと進む道
パトカーが到着すると、恭也は私のところへ来て言った。
「まゆ悪いな。これから署まで行かなきゃならない。一人で大丈夫か?」
「うん、平気よ」
「じゃまた後でな」
「がんばってね」
恭也と一緒になって、こんな事はしょっちゅうだ。とにかく刑事さんは忙しいんだから。
私は一人で買い物をすませると、タクシーに乗った。
そして窓の外を眺めながら思っていた。
でもね、たとえ1日に5分しか会えない日があったとしても
私はそれで十分幸せ。
恭也と離れていた長すぎた日々を思ったら
今がまだ、夢を見ているみたいだから。
これからも二人の前には、壁が立ちはだかるだろう。
だけど私は、あなたとなら乗り越えていける気がする。
恭也27才、私26才。
もう十分、大人だった……。
☆END☆