ラブロマンスはあなたと☆
第4章 再び
「っ!」
恭也も私に気づき、動揺を隠せないようだった。
私達女子は男子の前の席に着いたが、私の心臓は異常なほど大きく鳴っていた。
そもそも恭也を忘れるために、新しい出会いを求めに来たはずだった。
それなのに
もう頭の中は、恭也でいっぱいになっている。
しばらくして店員さんが飲み物を運んできて乾杯すると、みんなの緊張がほどけてきたのか、ノリノリで楽しそうだった。
すると幹事の細谷さんが言う。
「では、順番に自己紹介をしましょうか!」
さっきから、恭也の視線が痛いほど突き刺さる…。
このままじゃ私、とても耐えられない……。