
ラブロマンスはあなたと☆
第4章 再び
スタスタと足早に歩いて行く私を、恭也が追いかけてきて私の腕を強く掴んだ。
「おい待てったら!」
私は語気を荒げて言う。
「私、恭也が来るってわかってたら来なかった」
「俺だって来たくて来たんじゃない。今日来るはずだったヤツが急にキャンセルしたから、俺が駆り出されただけだ。合コンなんて興味ねぇよ」
「…」
久し振りに見る恭也の顔。
やっぱり好き。
忘れられるはずがない…。
「むしろ俺は嬉しかったよ。またおまえと会えて」
やめて、そんな目で見つめないで。
せっかく前に進むって決めたのに。
「じゃあ私は地下鉄で帰るから、さよなら…っ」
「だめだ。俺と来るんだ」
「えっ」
恭也は走って来たタクシーを止めると、無理やり私を乗せ自分も乗り込んだ。
